「子ども銃撃、たった29ドル」、米射撃場の広告 アーティスト集団が改ざん
(CNN) 米ラスベガスで1日、屋外広告が何者かに改ざんされ、「学校の子ども射撃、たった29ドル」と書き換えられているのが見つかった。
被害に遭った広告は、地元の射撃場「バトルフィールド・ベガス」が出したもので、もとは「50口径の射撃、たった29ドル」という宣伝文だった。ウェブサイトによると、同施設は退役軍人が経営し、「軍隊式設備」や「屋外演習場」を提供している。
広告会社のラマールは、当局からの要請を受けて即座に広告を撤去し、当局の捜査に協力していると説明した。
この騒ぎについて、ゲリラアーティスト集団「INDECLINE」が広告の改ざんを認めた。同集団の広報は、「今こそ銃改革に対応し、AR15以上の騒音を立てるべき時」と主張している。
INDECLINEによると、改ざんの動機はフロリダ州の高校で17人の死者を出した2月14日の銃乱射事件だった。複数のメンバーがビニールステッカーを張って宣伝文を書き換え、その下に「命を守れ、法改革を」という1行を書き加えた。
射撃場の宣伝はほかにもラスベガス各地に掲載されているが、同集団は「攻撃的な名称と場所」を理由にこの広告を選んだという。
普段は批判されることが多いというINDECLINEだが、今回の行動については「支持や寄付が殺到している」と広報は話し、「無神経だと非難する声もあるが、今回のことは一線を超えていて、学校の子どもたちを保護せずに銃撃するのはOKだと思うのなら、考え方を変えた方がいい」とコメントしている。
バトルフィールド・ベガスやラスベガス警察は取材に応じていない。