ホワイトハウス、マケイン氏嘲笑の広報担当者を更迭か
(CNN) 闘病中のジョン・マケイン上院議員を笑いものにした発言が明るみに出て批判を浴びていたトランプ政権の広報担当者、ケリー・サドラー特別補佐官が、ひっそりとホワイトハウスを去っていたことが分かった。
ホワイトハウス第一副報道官を務めるシャー副補佐官が5日、声明文で「サドラー氏はもう大統領府に勤務していない」と明言した。
サドラー氏は先月の会議で、悪性脳腫瘍(のうしゅよう)で闘病中のマケイン氏が中央情報局(CIA)長官候補の指名に異議を唱えていたことについて、マケイン氏は「死にかけている」から関係ないなどと語った。
この発言が報じられてひんしゅくを買ったが、ホワイトハウスは沈黙を守り、本人も公の場では謝罪していなかった。
サドラー氏はマケイン氏の娘、メーガンさんには電話で個人的に謝罪した。しかしメーガンさんはその後、同氏が解雇されないことに疑問を投げ掛けていた。
ある政権高官によると、ホワイトハウスではこの2週間、サドラー氏の処遇をめぐる作戦会議が続いていた。ホワイトハウス以外の機関へ転属させる案も出たとされるが、同氏が実際に異動したのか、あるいは政権から完全に去ったのかは明らかでない。