不法移民の親子引き離し、米連邦地裁が中止と再会を命令
サブロー判事は、トランプ政権の引き離し政策が「危機的」な段階に達しているとの見方を示した。メディアによる報道や市民の抗議運動、議会などの動きに加え、米国内の17州が連邦政府を相手取って訴訟を起こしたことも指摘した。
さらに、子どもの行方をたどる仕組みや、親たちが子どもと連絡を取ったり再会したりできる手段を整備しないまま、当局が引き離しの措置を執行したことは「驚くべき事実だ」と批判した。政府が通常、拘束者の持ち物などを保管し、所在を明らかにしておくのに対し、子どもたちはそれ以下の扱いを受けているとして、憲法が定めるデュー・プロセス(適正な手続き)の条件を到底満たさないと断じた。
連邦地裁では来月6日、命令が守られているかどうかを確認する審問が開かれる予定だ。