ホワイトハウス内のトランプ氏、著名ジャーナリストが暴露本
同書によると、トランプ氏の個人弁護団を率いていたジョン・ダウド氏は、ロシアによる米大統領選への介入問題を捜査しているマラー特別検察官の事情聴取を想定し、ホワイトハウスの居住棟でトランプ氏の模擬聴取を試みた。
トランプ氏がうそをつき続けたため、ダウド氏は「これでは無理だ。証言してはいけない。さもなければ囚人服を着ることになる」と本人に告げた。さらにマラー氏の事務所に出向いて模擬聴取を再現し、トランプ氏には真実を語る能力がないことを主張したという。
ケリー氏とマティス氏、ダウド氏はそれぞれ4日、同書に書かれたような発言はなかったと反論した。
ホワイトハウスのサンダース報道官も同書について、「うらみを持つ元スタッフらが、大統領を悪者に仕立てるためにでっち上げた話ばかりだ」と主張した。
ウッドワード氏はニクソン元大統領を辞任に追い込んだウォーターゲート事件の報道などで、ピュリツァー賞を2回受賞しているジャーナリスト。トランプ氏の側近ら数十人に対し、匿名を条件に数百時間分のインタビューを行ったほか、トランプ氏の自筆メモを含む文書やファイルに基づいて新著を執筆した。