男性がピューマを素手で絞殺、ランニング中に襲われ 米コロラド州
(CNN) 米コロラド州で、トレイルランナーの男性が野生のピューマに襲われて重傷を負った。男性は命がけでピューマを振りほどき、素手で首を絞めて殺したと話している。コロラド州公園野生生物局が5日に明らかにした。
同局によると、男性は4日、1人でトレイルを走っていた際に物音を聞いて振り返ったところ、1頭のピューマが襲いかかってきた。
男性はピューマに顔と手首を噛まれながらも、自分の命を守るために絞殺したという。
検視の結果、ピューマが窒息死していたことが確認された。生後1年未満で体重は約36キロ。狂犬病検査の結果は陰性だった。
男性は重傷を負って病院に運ばれ、手当てを受けて退院した。
現場のトレイルにはほかにもピューマがいる形跡があったことから、5日から一般の立ち入りが禁止された。レンジャーらが8日に安全性を検証する。
公園野生生物局の担当官は、「コロラド州でピューマに襲われることは滅多にない。運悪く、ピューマの狩猟本能がランナーによって刺激された」と話している。
北米でピューマに襲われて死亡した人は、この100年あまりの間で20人に満たない。
コロラド州では1990年以来、ピューマに襲われて3人が死亡、16人が負傷している。公園野生生物局によれば、ピューマには人を避ける習性がある。
コロラド州のポリス知事はフェイスブックへの投稿で、たとえピューマに遭遇しても、できる限り近付かず、可能であればゆっくりと後ずさりするよう促している。