トランプ大統領、ボーイング737MAXの運航停止を命令
ワシントン(CNN) エチオピアで起きた米ボーイングの新鋭機「737MAX」の墜落事故を受け、米国のトランプ大統領は13日、詳しい情報が入るまで同型機の運航を停止するよう命じた。
737MAX型機の墜落は5カ月足らずで2度目だったことから、同型機の運航を停止する動きが世界各国に広がっていたが、米政府はこれまで、運航停止を命じる根拠はないとの判断を示していた。
しかしトランプ大統領によると、エチオピアでの墜落事故に関して新しい情報が入ったことから、737MAX8型機と同9型機の運航停止に踏み切った。
米連邦航空局(FAA)は同日、墜落現場から回収された新たな証拠と衛星データに基づき、運航停止を決めたと発表した。
トランプ大統領は、慎重を期すための措置だと強調し、記者団に対して「最も大切なのは米国民と全ての人の安全性だ」と話している。
この発表の当時、飛行中だった同型機に対しては、目的地に着陸し、以後は運航しないよう指示が出された。
FAAのダニエル・エルウェル局長代理によれば、運航停止を決めたのは、墜落現場から回収されたフライトデータレコーダーやボイスレコーダーなどの新しい情報に基づく判断だった。新しいデータから、昨年10月にインドネシアで起きた同型機の墜落との関連性が明らかになったとしている。
運航停止がいつまで続くのかについては見通しを示さなかったものの、「できる限り短期間」にとどめたい意向だとしている。