トランプ米大統領一行、ダボス会議に参加 弾劾の話題には極力触れず
スイス・ダボス(CNN) 米上院でトランプ米大統領の弾劾(だんがい)裁判が本格化する一方で、本人は世界経済フォーラム(WEF)の年次総会に出席するため、政権の主要メンバーを連れてスイス東部ダボスに滞在している。一行は弾劾の話題にほとんど触れようとしない。
トランプ氏は21日、会場での演説を前に弾劾について質問を受け、「ただの作り話。何年も前から続いている魔女狩りだ。はっきり言ってみっともない」と短くコメント。それ以上の質問には答えなかった。
同行しているトランプ氏の長女、イバンカ・トランプ大統領補佐官は、CNNが何度か投げ掛けた弾劾裁判についての質問に答えず、無言のまま立ち去った。
イバンカ氏の夫、クシュナー上級顧問も記者団の前を足早に通り過ぎ、別の会合へ移動していった。
ロス商務長官も弾劾裁判に関する質問を無視して素通りした。
ムニューシン財務長官は、トランプ氏が弾劾裁判に気を取られているかという質問に「全くそんなことはない」と答えた。
代表団にはこのほかチャオ運輸長官、スカリア労働長官、マルバニー首席補佐官代行、オブライエン国家安全保障担当補佐官も加わったが、公の場にほとんど姿を見せていない。
グリシャム報道官はトランプ氏が弾劾裁判の報道をよく見ているかと問われ、「ノー」と答えた。しかし米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、同氏は舞台裏で弾劾報道をのぞいているという。
トランプ氏は演説前、弾劾より環境問題が重要と言いたげに「環境は私にとって大変重要なこと」と語った。しかし檀上では地球温暖化の警告を「悲観的な予言」と切り捨て、環境活動家らを批判した。