ホワイトハウス、新型ウイルス対策に25億ドルの予算要求
(CNN) 米ホワイトハウスは新型コロナウイルスの感染拡大を受け、12億5000万ドル(約1400億円)の緊急対策費を含む総額25億ドル(約2800億円)の予算を議会に求めた。
ホワイトハウス行政管理予算局(OMB)の責任者が議員らにあてて書いた書簡を、CNNが入手した。
同責任者は書簡の中で、米政府機関がこれまでのところ、予算や権限の制約で対応を妨げられたケースはないと強調。そのうえで、新型ウイルスやその感染症に関してはまだ不明な点が多いと指摘した。
費用の多くは、すでにほかの政府機関へ配分されている予算の使い道を変更することで捻出するという。
12億5000万ドルの緊急対策費に加えて、エボラ出血熱の予防と治療に割り当てられていた予算からも5億3500万ドルを回し、合わせて18億ドルとするよう求めている。
これに対して野党・民主党のシューマー上院院内総務らは、金額が不十分で時期も遅すぎると批判。予算をほかの枠から振り向ける方針に対しても反対姿勢を示した。
新型ウイルスをめぐっては25日午前、上院議員らを対象とした非公開の説明会が予定されている。