トランプ米大統領、暴露本出版予定のめいに「守秘義務ある」と主張
(CNN) トランプ米大統領のめいにあたるメアリー・トランプ氏が近く、大統領の家族関係などをめぐる暴露本の出版を予定していることについて、大統領本人はこのほど、メアリー氏は守秘義務があり、本を書くことは許されないと主張した。
メアリー氏はトランプ大統領の兄、故フレッド・トランプ・ジュニア氏の娘。来月28日に出版する著書で、大統領が育った「不健全な家庭」の内情などを明かしているとされる。
大統領は19日、米ニュースサイト「アクシオス」とのインタビューで、メアリー氏や兄弟との係争で和解に達した時に、メアリー氏は秘密保持契約に署名したと語った。
トランプ大統領に関しては、ボルトン前大統領補佐官が回顧録の出版を予定するなど、複数の元政権スタッフらが批判的な本を書いているが、親族からの暴露本は初めて。
出版予定を最初に報じた米ニュースサイト「デイリー・ビースト」も、大統領の父フレッド・トランプ・シニア氏の遺産をめぐる訴訟で2001年に和解が成立した際、メアリー氏が秘密保持契約に署名したことを伝えていた。
同サイトが関係者の話として伝えたところによると、メアリー氏は著書の中で、米紙ニューヨーク・タイムズが2018年、大統領は90年代に両親の脱税を指南していたとする疑惑を伝えた記事について、主な情報源は自分だったと明かしている。
メアリー氏はさらに、大統領がかつてアルツハイマー病をわずらう父フレッド・シニア氏を見捨てたとも書いているという。
トランプ大統領はこれについて、アクシオスに「全くのうそで正反対」「屈辱的な発言だ」と語った。
ホワイトハウスのマクナニー報道官によると、大統領本人は同書をまだ読んでいない。