トランプ氏弾劾支持の共和党下院議員、地元から猛反発 選挙戦に影響も
弾劾を支持した共和党下院議員の再選に早くも不安要素が生まれ始めた現状は、共和党内でのトランプ氏に対する忠誠心がいかに根強いかを物語る。トランプ氏はすでに大統領を退任し、好んで使用していたソーシャルメディアからも締め出されている。
一方、ワシントン州では州の共和党中央委員会がトランプ氏への弾劾に対する非難決議案を可決。弾劾を支持した共和党下院議員2人への失望も表明した。
同州クラーク郡の共和党女性団体はこのうちの1人に書簡を送付し、次の選挙で同議員に対抗する保守派の候補を擁立すると宣言した。書簡では「人々が弾劾支持の投票を忘れることは決してないだろう。あなたの行動は、我々の大統領に票を投じた7000万人以上の米国民を直接侮辱するものにほかならない」と強調している。
イリノイ州選出の元共和党下院議員、ジョー・ウォルシュ氏はこれらの10人の共和党下院議員に対する献金に言及。今後は彼らを支持する献金よりも落選させるために提供される献金の方がはるかに大きな額となるだろうと予測した。
ただ、これらの議員に向けられた怒りが来年も続いているかどうかは全く不透明だ。下院の選挙区の区割りは各州が10年に1度の見直し作業を終えるのを受けて変更されるのが確実なほか、共和党内でもトランプ氏の影響力からの脱却を図る動きが出ている。