トランプ氏、保守派イベントで演説へ ペンス氏は辞退か
(CNN) トランプ前米大統領が28日、フロリダ州オーランドで開かれる保守派の大規模イベント「保守政治活動会議(CPAC)」で演説するとの予定が、事情を知る人物の話で明らかになった。
トランプ氏は先月ホワイトハウスを去ってから、公の場に姿を見せていない。
一方、事情に詳しい2人がCNNに語ったところによると、ペンス前副大統領は演説に招かれたが辞退したという。このうち1人は、主催者側が引き続き出席に期待をかけているとコメント。もう1人は、ペンス氏が今後半年、表立った場所に出る予定はないとの見方を示した。
トランプ氏は大統領選でバイデン氏の勝利を認めず、同氏の就任式も欠席したのに対して、ペンス氏は就任式に出る一方、トランプ氏の送別式は欠席。両氏の間の亀裂が表面化した。
ただしペンス氏の首席補佐官を務めたショート氏が20日に語ったところによれば、トランプ氏とペンス氏は「円満に」旅立ち、その後も言葉を交わしているという。
トランプ氏がCPACに出席し、演説するとの予定を詳しく知る人物は20日、CNNとのインタビューで、同氏が演説で「共和党と保守運動の将来」について語り、バイデン氏の移民政策などを批判するとの見通しを示した。
トランプ氏やその支持層への対応をめぐって共和党内が分裂するなか、同氏の滞在するフロリダ州パームビーチの別荘には側近や親トランプ派の議員らが出向いている。
トランプ陣営の幹部の一人、ブラッド・パースケール氏は先日、別荘で長時間にわたりトランプ氏と面談したとされ、下院共和党ナンバー2のスカリス下院議員も16日に訪問。リー上院議員が20日にここで資金集めのイベントを開くとの情報もある。