トランプ前大統領、国民にワクチン接種を呼び掛け
ワシントン(CNN) トランプ前米大統領は16日、米FOXニュースの番組で、国民に新型コロナウイルスワクチンの接種を呼び掛けた。
トランプ氏はワクチンについて、「打ちたくないという多くの人々に勧める。私に投票した多くの人々に勧める」と述べた。
「ただしわれわれには自由があり、それをよりどころにしなければというのも分かる」としたうえで、「これは素晴らしいワクチン、安全なワクチンだ。効果があるものだ」と語った。
トランプ氏がここまで力強くワクチンを支持した発言は初めて。
米国の共和党支持者の間では、依然としてワクチンへの抵抗感が強い。CNNが今月、調査会社SSRSに委託して実施した世論調査では、民主党支持者の92%が接種済みまたは接種を希望していたのに対し、共和党支持者でそう答えた人は50%にとどまった。
トランプ氏は先月、保守派のイベント「保守政治活動会議(CPAC)」の演説でも、支持者らに「注射を受けてきなさい」と声を掛けていた。一方で同氏が在任中、ひそかにワクチンを接種していたことに対しては、厳しい批判の声が上がった。
バイデン大統領とハリス副大統領は就任前の昨年12月、カメラの前で接種を受けた。元大統領のオバマ、ブッシュ、クリントン、カーター各氏も接種を受け、安全性を訴える広告キャンペーンに参加している。
トランプ政権で新型コロナウイルスの検査を統括したブレット・ギロイル氏は先日、CNNとのインタビューで、トランプ氏とペンス前副大統領が国民に接種を呼び掛けてくれることを願うと話していた。