マスク着用拒んで暴れる乗客が増加、米航空局が罰金命令
(CNN) 米連邦航空局(FAA)は5日、旅客機内でマスク着用義務に従わず、客室乗務員に暴行したとされる乗客2人に罰金を命じる方針を明らかにした。
FAAがCNNに明らかにしたところによると、今年2月に客室乗務員につかみかかって暴行したとされる女性乗客には、3万2750ドル(約360万円)の罰金を命じる方針。1月に客室乗務員をかばんで殴ったとされる男性乗客には1万6500ドル(約180万円)の罰金を命じる。
FAAは5日、新たにこの2人を含む4人の乗客に対する罰金を明らかにした。
乗客のトラブルに関して乗員から報告された件数は、この4件を含めて過去3カ月で1300件に上る。捜査当局はこのうち約260件について法令違反の疑いがあると見ており、2020年末以来、FAAが公にした罰金の件数はこれで13件になった。
機内で暴れる乗客については、かつては乗員からの報告件数が少なかったことからFAAも統計を取っていなかったという。しかし騒ぎは増えている様子で、乗客のトラブルに関する乗務員からの報告は、数日ごとに1件ではなく、1日あたり数件に上っている。