化学工場で火災、近隣住民に避難指示 米イリノイ州
(CNN) 米イリノイ州北部のウィスコンシン州境近くにある化学工場で14日朝に火災が発生し、半径約1.6キロ圏内の住民に避難指示が出された。
火災は同日午前7時ごろ、複数の爆発音とともに発生した。現場は潤滑油メーカーの製造拠点。地元消防当局の責任者は、工場の潤滑油製品が約300メートル西を流れる川に流入し、環境汚染を引き起こすような事態を避ける必要があると述べた。工場内部での消火活動はすでに停止し、今後数日間かけて潤滑油を焼き切る方針だ。
同責任者によると、大量の煙による大気汚染も懸念される。現時点で地表付近の大気に影響は出ていないという。
工場の従業員約70人は無事脱出した。消防当局は予防措置として、近隣の約150世帯を対象に避難を指示した。
現場には消防要員150~175人が出動している。現地のCNN提携局によると、消防士1人が負傷した。出火原因はまだ分かっていない。
イリノイ州のプリツカー知事は緊急対応要員を動員して状況を監視するため、州当局の対策本部を立ち上げた。