男の乗客、機内で乗務員と航空保安官襲い逮捕 米デルタ機

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機内で乗客が乗務員らを襲ったため旅客機がオクラホマシティーの空港に緊急着陸した/Sue Ogrocki/AP

機内で乗客が乗務員らを襲ったため旅客機がオクラホマシティーの空港に緊急着陸した/Sue Ogrocki/AP

(CNN) 米オクラホマ州オクラホマシティーの警察は11日までに、飛行中の米デルタ航空機内で男の乗客が乗務員と航空保安官を襲う事件が起き、同市の空港への緊急着陸を強いられたと報告した。

航空保安官はこの乗客を制圧しようとした際に攻撃を受けていた。男は逮捕され、公共の場での酩酊(めいてい)や秩序を乱す罪で訴追された。米運輸保安庁(TSA)によると、機内でのマスク着用をめぐる争いではなかった。

騒ぎは9日、ワシントン発、ロサンゼルス行きの324便内で発生。拘置記録によると、男は35歳で、勾留後の10日早朝に釈放された。

同便がオクラホマシティーの空港に緊急着陸後、機外へ連行されていた。同乗していた米メディア「アクシオス」の記者が撮影した映像には、容疑者が発した「何で逮捕されたのか。何が起きたのか?」の言葉が収録されていた。

この記者によると、離陸から約3時間後に強壮な男性乗客に対し機内後部で乗務員への手助けを呼びかける放送があった。この直後に同便はオクラホマシティーへ臨時に向かうとの操縦士の発表があった。

TSAによると、航空保安官は治療の処置を必要としなかった。男性とされる乗務員のけがの程度は明らかでない。健康診断を受け、問題がないと判明したためロサンゼルスまでの搭乗勤務を続けたという。

米連邦航空局(FAA)によると、機内で起きる暴力行為は乗客のアルコール類摂取が主因。特に乗客が機内に違法に持ち込んだ酒類の利用が問題となっている。今年になりアルコール類や酩酊が原因となっている乗客の迷惑行為は約300件報告されているという。

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