米ニューメキシコ州の山火事、1万5000棟あまりを脅かす恐れ
(CNN) 米ニューメキシコ州で拡大を続ける山火事により、今後3日間で1万5000棟を超える住宅に危険が及ぶ恐れがある。米南西部を担当する緊急対応チームの報道担当者が語った。
同州のグリシャム知事によると、州内では現在、6つの郡で計5件の山火事が発生し、連邦政府や他州の支援を受けて消火活動が進められている。
最も規模が大きいのは、最大都市アルバカーキから北東へ約140キロ離れた町ラスベガスの周辺で、1週間あまり前に2件の山火事が合流した火災。
同担当者によれば、焼失面積は約5万9000ヘクタールに上り、鎮火率は20%にとどまっている。これまでに住宅172棟が焼失し、6000世帯あまりが避難を強いられている。
ラスベガスがあるサンミゲル郡の行政官によると、2日夜時点で約3500人が避難した。同郡と北側のモラ郡は3日の共同声明で、火災は長期化するとの見通しを示した。
ニューメキシコ州では南西部の他州と同様、重度の干ばつが長期に及んで、火災の危険が高まっている。山火事の起きやすい気象条件としては先月、過去10年あまりで最悪のレベルを記録した。