バイデン氏、英女王死去で記帳 半旗を指示 プーチン氏含む各国首脳が追悼
(CNN) 英エリザベス女王(96)が8日に死去したことを受け、バイデン米大統領など各国の首脳が弔意を示した。
バイデン氏はジル夫人とともに記帳のため英大使館を訪れ、「彼女はすばらしい女性だった。面会する機会に恵まれてうれしかった」と語った。ジル夫人はピアース駐米大使に花束を渡した。
バイデン氏夫妻は訪問前に発表した声明で、女王は「時代を定義する」人物だったと述べ、「米国民は悲しみに暮れる英国や英連邦の人々のために思い、祈る」とつづった。
バイデン氏はホワイトハウスや他の連邦施設、軍の施設、海外の大使館で半旗を掲げるように指示した。
バイデン氏がエリザベス女王に初めて会ったのは1982年、上院議員の代表団として訪英したときだった。大統領に就任後の昨年6月に訪英した際にも会ったが、それが最後の面会となった。
バイデン米大統領夫妻と英エリザベス女王=2021年6月13日、英国ウィンザー城/Chris Jackson/Getty Images
バイデン氏以外にも、英国内外の首脳から追悼の言葉が相次いだ。
スコットランド自治政府のスタージョン首相は、女王はスコットランドの人々から「愛され尊敬されていた」と述べ、「スコットランドにある最愛のバルモラル城にいるときより幸せそうな姿はあまりみかけなかった」と続けた。
カナダのトルドー首相は「女王は我々の生活の中に常に存在していた」「カナダ国民は女王陛下の見識、思いやり、温かさを忘れない」と語った。
オーストラリアのアルバニージー首相は「責務、家族、信念、奉仕にささげた人生」だったと述べ、女王は16回もオーストラリアを訪問したと言及。女王の心の中で同国が「特別な地位」を占めていたのは明らかだと記した。
ニュージーランドのアーダーン首相は死去を受けた国民向けの演説で、女王が「奉仕や慈しみ、言行一致という概念」を定義したと言及。同国は公式な服喪期間に入り、半旗が掲げられると発表した。
インドのモディ首相は声明で、女王との面会を回想し「女王がマハトマ・ガンジーから結婚時にもらったハンカチを私に見せてくれた。そのしぐさをいつまでも忘れない」と述べた。