米国の核兵器の能力に関しても、トランプ氏は高度な機密性を有する公算の大きい兵器システムについて言及。「この国でこれまで誰も保持したことのない兵器システムを構築した」とし、ロシアのプーチン大統領や中国の習近平(シーチンピン)国家主席にとっても未知のシステムだと強調した。
こうした内容を立証することは不可能だとしながらも、ウッドワード氏はトランプ氏のコメントから「不用意かつ危険なやり方で」機密情報を扱っていることを再確認したと記している。
今回のオーディオブックには、16年から20年にかけてウッドワード氏が行ったトランプ氏へのインタビュー20回分が収録されている。
全体を通じてトランプ氏はプーチン氏との関係に触れており、連邦捜査局(FBI)によるロシアの米大統領選介入疑惑の捜査を非難。米ロ関係改善の好機を台無しにしているとの見方を示す。
20年1月のインタビューでは、ロシアや中国を含むあらゆる国々との良好な関係を念頭に置いていることを示唆。核大国であるロシアと良好な関係を保つのはいいことだと語っている。