暴風雪の死者全米で49人、さらに増える恐れ 緊急車両も立ち往生、停電で凍える住民
ニューヨーク州のキャシー・ホークル知事は25日の記者会見で、今回の暴風雪を「バファロー史上、最も壊滅的な暴風雪」と形容。26日にはジョー・バイデン大統領に対し、エリー、ジェネシーの両郡に非常事態を宣言するよう要請した。
州内では救助活動支援のために州兵数百人が配備され、州警察は25日までに、妊婦の出産も含めて500件以上の救助活動にあたった。
道路や鉄道が雪に埋まっただけでなく、自宅にこもる住民も困難な状況に陥っている。
ホークル知事は25日、2日以上も自宅にとどまっている住民もいて、一部は厳寒の中で停電に見舞われていると指摘した。
バファローのバイロン・ブラウン市長は26日午後の記者会見で、1万戸近くで停電が続いていると述べ、自身の自宅の温度も約4.4度にまで下がったと言い添えた。
国立気象局によると、バファローでは26日も降雪と厳寒が続き、日中の最高気温はおよそ氷点下5度、夜間は氷点下6度にまで冷え込む見通し。
長引く暴風雪の影響で、全米でも大規模な停電や空の便の欠航などの影響が広がっている。
停電情報サイトによると、26日夕の時点でニューヨーク、メーン両州の約2万5700戸で停電が続いた。停電の件数は一時的に100万戸を超えていた。
航空情報サイトによると、米国の空港を離着陸する便は米東部標準時26日午後7時の時点で約3800便が欠航となり、7000便に遅れが出ている。
暴風雪による死者は、ニューヨーク州のほかにも複数の州で確認されている。コロラド州では、変電所の建物付近で暖を取ろうとしていたと思われる男性が死亡しているのが見つかった。