ペンス前副大統領、連邦大陪審で証言 トランプ氏や議会襲撃の捜査
(CNN) ペンス前米副大統領は27日、2020年大統領選後の状況や当時のトランプ大統領らの行動を捜査する連邦大陪審で証言した。事情に詳しい複数の情報筋がCNNに明らかにした。
ペンス氏の証言は捜査の重要な節目となる。副大統領が自らの仕えた大統領について証言を迫られるのは現代史で初めて。
情報筋の一人がCNNに明らかにしたところによると、ペンス氏の証言は5時間以上続いた。ペンス氏の顧問、マーク・ショート氏は27日の出頭について確認しなかったものの、証言をめぐる法的なやり取りがあったことに言及した。
ショート氏は米メディア「ニュースネーション」の取材に対し、裁判所の判事が(議員の免責特権を定めた)合衆国憲法の発言・討議条項が副大統領にも適用されることを初めて認め、ペンス氏は満足していると説明。「ただし、ペンス氏は法律を順守する。裁判所は彼に証言を命じた」と述べた。
ペンス氏は21年1月6日の議会襲撃発生までのトランプ氏との会話について初めて宣誓証言することになっていた。
トランプ氏は大統領選結果の認定を阻止するようペンス氏に繰り返し圧力をかけ、1月6日午前には個人的に電話をかけた。連邦裁判所の判事は先に、トランプ氏が不正に行動した可能性がある場面については、ペンス氏はトランプ氏との会話に関する証言を強制されうるとの判断を示していた。
ペンス氏は24年大統領選の共和党予備選にトランプ氏の対抗馬として出馬することを模索している。ペンス氏の証言はトランプ氏から強い反発を招くとみられる。