米国人登山家、エベレスト登頂中に死亡 ネパール
ネパール(CNN) 世界最高峰のエベレスト登頂に挑んでいた米国人男性が1日、キャンプ地で死亡した。登山隊の関係者が2日、CNNに明らかにした。
関係者によると、米国人のジョナサン・シュガーマンさんは体調を崩してキャンプ2で1日に死亡した。米ワシントン州シアトル在住のシュガーマンさんは、山岳ガイド団体IMGが手配する登山隊に加わっていた。
シュガーマンさんの遺体は登山隊の一行とともにキャンプ2にとどまっているという。
これに先立ちネパールは、春のエベレスト登山シーズンに向けて4月26日までに過去最高となる463人の登頂を許可したと発表していた。
米大使館も、エベレストに登頂していたシュガーマンさんが1日に死亡したことを確認し、遺族や地元当局と連絡を取っていることを明らかにした。
春はエベレストの登山者が最も多いシーズンで、ほとんどは5月に頂上を目指す。5月中旬を過ぎて気温が上がると、ジェット気流と呼ばれる強風が短期間、エベレストから遠のく時期がある。
一行はベースキャンプ(標高約5200メートル)を目指して2週間近く登頂を続けていた。
今年は温暖で登山者の数が過去最多に達していることから、山頂の混雑による危険を懸念する声もある。
ネパール当局は対策として、できる限りの場所にロープを設置していると説明した。
当局によると、4月にはエベレストで登山者のためのルートを整備していたシェルパ3人が雪の下敷きになって命を落としていた。