米軍戦闘機、中東に配備 ロシア軍機の「危険かつ職業倫理に反する行為」受け
(CNN) 米中央軍は14日、ロシア軍機の「危険かつ職業倫理に反する行為」が懸念されることから、中東地域にF22戦闘機を配備したと発表した。
米中央軍のマイケル・クリラ司令官は、「ロシア軍の危険かつ職業倫理に反する行為は、プロの空軍に対する我々の期待に反する」と強調。ロシア軍機が日常的に、空中での衝突回避を目的とした合意を破り、エスカレートや誤算のリスクを高めているとして非難した。
F22戦闘機は米バージニア州のラングレー空軍基地に所属しており、欧州から再配備された。
ロシア軍がウクライナで戦闘を続ける中で、中東、特にシリア周辺の上空では米軍機とロシア軍機の遭遇が急増。4月にはロシア軍のパイロットがシリア上空で米軍機との「空中戦」を試みたとされる。クリラ司令官は3月の議会証言で、ロシアによる挑戦的な飛行が急増していると語った。
米中央空軍の報道官は、ロシア軍機の職業倫理に反する行為がここ数週間で増えていると述べ、「職業倫理に反する危険行為は日によって、パイロットによって異なるが、ダーイシュ(イスラム系武装勢力)掃討作戦を続ける有志連合に対するロシア軍パイロットの行為は、1年前に比べて大幅に反職業倫理性や危険性が増大した」と説明。「かつてシリアのロシア軍指導部は、衝突回避に関する合意順守に前向きだった」と言い添えた。