不当拘束の恐れありと中国渡航の再考促す 米国務省
(CNN) 米国務省は6日までに、米国人向けの中国への渡航の勧告を更新し、不当に拘束される恐れがあるとして渡航を再考すべきであると警告した。
これ以前の勧告では、中国大陸への渡航を「地元の法律の恣意(しい)的な執行」のリスクがあるとの理由で「渡航再考」が必要とするレベル3に指定していた。また、今年3月に出した勧告では、不当な拘束の恐れがあるとして米国人旅行者に「警戒を一段と強める」ことを促してもいた。
国務省の報道担当者は渡航再考をより強い調子で求めた今回の勧告更新について、中国政府による「不当な拘束の実行が続いているため」との理由に触れた。
米中関係のきしみが深まる中で米国のブリンケン国務長官は先月訪中し、二国間関係のさらなる悪化を防ぐ手立てを試みた。長官は訪中を締めくくる記者会見で、双方が両国関係を落ち着かせる必要性で意見が一致したとも述べていた。
ブリンケン氏はまた、中国側との会談で中国内で不当に拘束されたとする米国人3人の問題も取り上げたとし、解放させるための交渉が続いていることを明らかにしていた。
両国関係の安定化を図る努力の一環として、米国のイエレン財務長官も今週訪中する予定となっている。