トランプ氏の政治活動委員会、寄贈した86億円の返還要請 弁護士費用かさむ
(CNN) 刑事事件に直面するトランプ前米大統領やその仲間の弁護士費用がかさむ中、費用を負担するトランプ氏の政治活動委員会(PAC)が同氏を支援する特別政治活動委員会(スーパーPAC)に対し、以前寄贈した6000万ドル(約86億円)の返還を求めていることがわかった。本件に詳しい情報筋がCNNに明らかにした。
寄付金の返還が行われたかは現時点で不明。返還請求は米紙ニューヨーク・タイムズが最初に報じた。
PAC「セーブ・アメリカ」は今年に入り4000万ドル以上の弁護士費用を支払っている。
CNNは以前、トランプ氏のチームが多数の捜査対応で発生する巨額の費用を賄う基金を設立したと報じていた。
トランプ氏を巡っては、ジャック・スミス特別検察官が先月27日、大統領退任後の機密文書の扱いを巡り新たな罪状を追加した。ニューヨーク・マンハッタンの大陪審は今年に入りビジネス詐欺の罪でトランプ氏を起訴、連邦議会議事堂襲撃事件やジョージア州での選挙詐欺に絡む事案でも捜査が進んでいる。
新たに設立された基金は、捜査対象となっている現旧の側近や従業員の一部の費用を負担するものとみられる。