AI新興企業の26歳創業者殺害、容疑者を指名手配 米ボルティモア
(CNN) 米AI新興企業エコマップ・テクノロジーズの最高経営責任者(CEO)パバ・ラペア氏(26)が、メリーランド州ボルティモア市内の自宅で死亡しているのが見つかり、警察は26日、殺人事件とみて容疑者の逮捕状を取り、指名手配したと発表した。
ボルティモア警察の発表によると、指名手配されたのはジェイソン・ディーン・ビリングスリー容疑者(32)。殺人や暴行などの疑いがもたれており、武器を持った危険人物とみなされている。ラペア氏との間に面識はなかったと警察は見ている。容疑者を特定した経緯は明らかにしていない。
警察によると、現地時間の25日午前11時34分ごろ、通報を受けて現場の集合住宅に駆け付けた警官が、頭部に重傷を負ったラペア氏を発見した。
遺体は検視局に引き渡され、検視が予定されている。
エコマップは、ラペア氏がジョンズ・ホプキンス大学の学生だった21歳の時に、シャーロッド・デイビス氏と共に創業した。従業員は約30人で、情報収集やコミュニケーションを支援する人工知能(AI)ツールなどを提供している。8月には調達した資金がほぼ800万ドルに達したと発表していた。
同社はラペア氏の死亡を確認し、「先見の明を持つエコマップの原動力であると同時に、思いやりのある献身的なリーダーだった」と追悼した。
米誌フォーブズはラペア氏を、社会的影響力をもつ30歳未満の30人の1人に選んでいた。