トランプ氏の出馬資格認めないコロラド州の判決、共和党ライバルの反応は?
この問題に関して最終的な決定権を持つのは連邦最高裁だが、コロラド州の判決は、20年大統領選を覆す試みを巡りトランプ氏が新たな水準の説明責任を求められていることを示す。
バイデン大統領は20日、トランプ氏の再選出馬資格を巡る判断は裁判所に委ねるとしつつも「彼は間違いなく反乱を支持した。それについて疑問の余地はない。ゼロだ」と述べた。
トランプ政権で国連大使を務めたニッキー・ヘイリー前サウスカロライナ州知事は、コロラド州の判決のような介入なしに「正々堂々と」かつての上司に勝ちたいと表明した。
演説を行うニッキー・ヘイリー氏=19日、米アイオワ州エージェンシーの市庁舎/Christian Monterrosa/AFP/Getty Images
今回の共和党指名レースでトランプ氏批判の急先鋒(せんぽう)になっているクリス・クリスティー前ニュージャージー州知事は20日、「国民は自分たちの権利が奪われる前に裁判を受ける権利がある」と指摘。かねてトランプ氏を批判してきたクリスティー氏の立場を考えれば「直感的に理解しづらい」コメントかもしれないと認めつつも、トランプ氏を投票用紙から除外するのは「この国にとって悪い」選択だとの認識を示した。
他の候補に比べトランプ氏寄りの立場を取る実業家のビベック・ラマスワミ氏はコロラド州の判決について、「民主主義への攻撃」「選挙介入」に当たると批判。トランプ氏の名前が投票用紙に記載されないなら、コロラド州予備選から撤退すると言明した。