ジュリアーニ氏が破産申請 210億円の支払い命令受け
(CNN) トランプ前米大統領の元顧問弁護士ルディ・ジュリアーニ氏は21日、ニューヨーク州の連邦裁判所に破産を申請した。
同氏は15日に、2020年大統領選後の発言を巡りジョージア州の選挙管理職員2人から名誉毀損(きそん)で訴えられた裁判で、 ワシントン連邦地裁の陪審から原告2人に約1億5000万ドル(約210億円)を支払うよう命じられていた。
裁判所への提出文書によると、ジュリアーニ氏の負債は1億〜5億ドル、資産は最大1000万ドル。負債には、未納の税金約100万ドルのほか、弁護士や会計士に支払うべき数十万ドルが含まれている。
文書ではまた、大統領選後の発言をめぐる3件の名誉毀損訴訟など、まだ公判が始まっていない係争中の訴訟にも言及されており、これらの訴訟で支払いを命じられた場合、負債額はさらに膨らむ可能性がある。
ジュリアーニ氏の破産申請について、同氏の政治顧問のテッド・グッドマン氏は21日、「申請は驚くものではない」とした上で、「懲罰的な額を支払えるとは誰も思っていない。連邦破産法第11条の適用により、ジュリアーニ氏は控訴する機会と時間を確保できる」などと説明した。
また、破産裁判所の監督の下で、ジュリアーニ氏の財政について透明性が確保され、全ての債権者が破産手続きを通して平等かつ公正に扱われるとの見方を示した。
ジョージア州の選管職員2人が訴えた名誉毀損の裁判を担当した連邦地裁の判事は20日に、原告2人はジュリアーニ氏にただちに支払いを求めることができると指摘していた。