父親の頭部切断し動画に投稿、米で男逮捕 政治に対する非難も
容疑者によれば、父親は20年連邦政府の職員を務めながら、自分の国を裏切ってきたという。
「米国は内側から腐っている。極左やウォークの連中が、かつては豊かだった我々の街をめちゃくちゃにしている」と、モーン容疑者は主張する。「ウォーク(目覚めた)」とは社会的不公正、人種差別、性差別などに対して意識が高い人々を指す。
捜査員は、動画に映る血がついたとみられる透明のゴム手袋も確認。視聴後、現場にあった手袋や切断された頭部、当該の部屋は動画内のものと同一だと確認した。
家から逃走した後、モーン容疑者は160キロ以上車を走らせ、ペンシルベニア州の州兵の基地に銃を持って押し入った。州の軍人・退役軍人省の報道官が明らかにした。その後午後9時25分過ぎに基地内で拘束されたという。逮捕時に容疑者が抵抗することはなかった。
モーン容疑者と同基地に何らかの関連があったのかどうかは不明。同容疑者は州兵に所属していなかったと報道官は述べた。
容疑者の審理は2月8日に予定されている。
モーン容疑者の大学時代の元ルームメートによると、同容疑者は2016年の時点から政府が「躍起になって自分を捕まえようとしている」との妄想に取り付かれていた。明らかに問題を抱えており、いつも曖昧(あいまい)な話を口にしていたが、具体的な事例を挙げて説明することはなかったと元ルームメートは証言している。