ボーイングCEO「我々が問題を引き起こした」 アラスカ航空機事故めぐり
ニューヨーク(CNN) 米アラスカ航空が運航するボーイング737MAX9型機のドアプラグが吹き飛んだ事故をめぐり、ボーイングのデービッド・カルフーン最高経営責任者(CEO)は1月31日、「我々が問題を引き起こした。そのことは認識している」と語った。
カルフーンCEOは四半期決算発表の電話会見で投資家らに対し、「どのような結論に至ろうとも、起きたことに対する責任はボーイングにある。事故の具体的な原因が何であれ、我々の工場を出る航空機で決してこうしたことが起きてはならない。我々は改善しなければならない」と強調した。
ボーイングは通常明らかにする業績見通しを示さず、航空会社に約束している737MAXの新型2種類の納入時期に関する見通しも明らかにしなかった。新型機はまだ米連邦航空局(FAA)の承認を受けていない。
カルフーンCEOはボーイング従業員に対しては、「我々は大抵、1年のこの時期を利用して業績目標や経営目標を共有あるいは更新する。だが今はその時期ではない」と説明していた。
アラスカ航空の旅客機は1月5日、飛行中にドアプラグが吹き飛んで機体に穴が開いた。幸いなことに死者はなく、同機は数分後に緊急着陸したが、携帯電話や衣類を機外に吹き飛ばされた乗客もいた。
737MAX9型機は3週間にわたって飛行停止になり、点検の結果、ドアプラグの取り付けに関する問題が見つかった。
ボーイングの2023年1年間の決算は再び赤字を計上。24年の業績見通しも明らかにしなかった。24年業績予測には、全長が長い「737MAX10」と、短い「737MAX7」がFAAに承認される見通しが盛り込まれるはずだった。