交通取り締まりの警官が96発発砲、ドライバーの男性死亡 米シカゴ
「殺人そのものでしかない」
リードさんの家族や弁護士は、何人もの警官が(うち数人は私服でタクティカルベストを着けていた)銃を抜いてリードさんの車を包囲した理由が分からないと訴えている。
スティーブン・ハート弁護士は、「単純な交通違反やシートベルト未着用のために、なぜ警官が銃を抜いて覆面パトカーから飛び出したのか」と疑問をぶつけた。
死亡したデクスター・リードさん/Porscha Banks/Action Injury Law Group
リードさんのおじのルーズベルト・バンクスさんは、警察の映像を見て「自分ももしあんな状況に置かれたら、恐怖に襲われるだろう。どうしたらいいか分からず、自分の身を守るしかない」と語り、「私から見れば殺人そのものでしかない」と語気を強めた。
一方、シカゴ警察組合の代表は、警官の行動を弁護すると表明した。
シカゴ警察は9日、今回の銃撃についてはCOPAがシカゴ警察の全面的な協力を得て捜査を続けていると発表。同州クック郡州検事は同日、法で認められた範囲を越えて武力が使われたのかどうかを、証拠に基づき判断すると表明した。