夫が温水浴槽で感電死、妻がメキシコの観光関連会社を提訴 米
(CNN) メキシコのリゾート地にある温水浴槽で今月、男性が感電死する事故があり、米テキサス州在住の女性が現地企業を相手取って100万ドル(約1億6000万円)超の損害賠償を求める訴訟を起こした。
テキサス州エルパソ郡に住むリゼット・ザンブラノさんは、メキシコ北部ソノラ州にあるソノランシー・リゾートの「運営者、管理者及び所有者」の「重大な過失」が自身の負傷と夫の死につながったと訴えている。弁護士によると、ザンブラノさんは自宅で療養中。
ザンブラノさんは21日放送の米ABCテレビの番組で、「夫と私の身に起きた出来事に関して誰かに説明責任を取って欲しい」と語った。
訴訟によると、夫妻は今月11日、休暇中に訪れたリゾートの温水浴槽で時間を過ごすことに決めた。浴槽に入った瞬間、夫は「水中の電流にさらされた」という。
夫はすぐに浴槽内に倒れ込み、水面の下に沈んだ。リゼットさんは夫が倒れ込んだのを見て、プールデッキから飛び出して夫の体をつかもうとした。
ザンブラノさんは夫を助けようとしたものの、自身も感電。最後は居合わせた人に救出され、病院に搬送された。
訴訟では「客が助けに入り、十字架などのアクセサリーをつかんで夫の体を支えようとした」と主張。「しかし、アクセサリーの金属が帯電していて、助けに入った人たちも感電し始めた」としている。
訴訟ではバケーションレンタル会社のカサゴとカサゴ・インターナショナル、ハイデザート・トラベルを相手取っている。
カサゴはCNNへの声明で、「今回の出来事に打ちひしがれている。我々の心は遺族や被害者と共にある」とコメント。「ソノランシーはコンドミニアムリゾートであり、管理組合がプールや温水浴槽、敷地の維持を含む全ての共用エリアについて責任を負う。バケーションレンタル会社であるカサゴはリゾートの管理や維持に一切関与していない」「今回の件に関しては、我々の関与は個々のコンドミニアムの予約のみにとどまる」としている。