米大統領選まで残り3日、両候補が南部の激戦州で舌戦
(CNN) 米大統領選が5日の投票日まであと3日に迫り、民主党候補のハリス副大統領と共和党候補のトランプ前大統領はそれぞれ南部の激戦州をまわって舌戦を繰り広げた。
ハリス氏は2日、ジョージア州アトランタとノースカロライナ州シャーロットで集会を開いた。
同氏はアトランタでの集会に先立つCNNとのインタビューで、すべての有権者に声を届ける努力を続けていると述べ、「全国民のための大統領になる」とのスローガンを改めて強調した。
集会では、自身とトランプ氏が目指す大統領像を対比させ、トランプ氏の政敵に対する暴言を批判した。
シャーロットでは、トランプ氏が復讐(ふくしゅう)心に燃えて不安定さを増していると指摘し、「敵のリスト」に注目する同氏に対して自身は「やるべきことのリスト」に集中していると語った。演説は何度か抗議集団にさえぎられたが、ハリス氏は「私の選挙戦は民主主義がテーマ」と返し、大統領に就任したらパレスチナ自治区ガザ地区の戦闘を終わらせて人質を帰還させると表明した。
トランプ氏はこの日、ノースカロライナ州ガストニアとバージニア州セーラムの集会で演説した。この後ノースカロライナ州へ戻り、グリーンズボロで集会を開く予定。
ガストニアでは、不法移民が黒人の職を奪っているという根拠のない主張を重ねた。男性からの支持率は高いとしたうえで、男女間の差が広がっていることを認め、当選したら「女性を守る」との発言を繰り返した。この発言にはハリス氏側から批判が集中している。
セーラムの集会ではさらに、現政権での移民、経済問題をめぐるハリス氏の対応を批判した。