トランプ次期政権で2人目の指名辞退 麻薬取締局の長官ポスト
(CNN) トランプ次期米大統領が麻薬取締局(DEA)長官に指名すると発表していたフロリダ州ヒルズボロ郡のチャド・クロニスター保安官が2日、指名を辞退すると表明した。
クロニスター氏はX(旧ツイッター)に「郡の市民のためにまだやるべき仕事があり、実現に力を注いでいる構想も多い」と投稿。保安官の職務に専念する意向を示した。
トランプ氏の政権移行チームはコメントを控えている。
トランプ次期政権のポストに指名された候補としては、マット・ゲーツ元下院議員が先月、司法長官への起用を辞退したのに続いて2人目。
クロニスター氏の指名に対しては、トランプ氏の「MAGA(米国を再び偉大に)」運動を支持する共和党員らから反発の声が上がっていた。
共和党のマッシー下院議員は、クロニスター氏が新型コロナ対策の行動制限を執行したことを理由に「失格にするべきだ」と主張した。
トランプ支持派の間では、クロニスター氏をトランプ氏に忠実でないばかりか、「真の共和党員」でもないと批判する意見もあった。
こうした声が辞退表明につながったのかどうかは明らかでない。
クロニスター氏は32年前からヒルズボロ郡の保安官事務所に勤務し、2017年から3期連続で保安官に選出されている。