自身の腎臓提供後に腎不全発症の女性、ブタの腎臓移植受ける 米
ロック氏は異種移植の見込みについて説明し、実験的な手術に同意する理由を尋ねた。ルーニーさんは人々の助けになりたいからだと答えたという。
ロック氏は17日、移植直後にもかかわらずルーニーさんが活気に満ちた状態だとし、異種移植が人々にもたらす利点がそこに表れていると指摘した。
移植チームらは異種移植の分野で飛躍的な進歩が期待できるとしている/Joe Carrotta/NYU Langone Health
ブタの臓器は人間のものと似通っている。ブタは急速に繁殖することから、その臓器は調達が容易になると考えられる。科学者はブタの遺伝子を改変し、その臓器に対して人体が拒絶反応を示すリスクを低減している。
当面ルーニーさんは毎日検査が受けられるように研究所近くのアパートで暮らす。医師らのチームは人工知能(AI)や装着型の機器を駆使して、ルーニーさんのバイタルを常時追跡可能な状態にしている。
ホリデーシーズンをアラバマで過ごすことは出来ないが、医師らによれば何も問題がない場合、ルーニーさんは3カ月以内に自宅に戻り、これまで通りの質の暮らしを家族や孫と送れる予定。