米ロス山火事、強風で消火活動難航か

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イートン火災により焼失した住宅の消火活動に当たる消防隊員/Stephen Lam/San Francisco Chronicle/Getty Images

イートン火災により焼失した住宅の消火活動に当たる消防隊員/Stephen Lam/San Francisco Chronicle/Getty Images

(CNN) 米カリフォルニア州ロサンゼルス近郊を襲っている山火事で、今後数日間はさらなる強風など厳しい天候が続くとみられ、約1週間にわたる消火活動も重要な局面を迎えている。

山火事によって少なくとも24人が死亡したほか、数十人が行方不明になっている。カリフォルニア州のニューサム知事や当局者は、死者や行方不明の人数が今後増えると見方を示している。

消防当局によれば、パリセーズ火災では約9600ヘクタールが焼失し、鎮火率は14%。

カリフォルニア州の歴史でも最も破壊的な火災の一つとなったイートン火災では約5600ヘクタールが焼失したが、13日午後には少なくとも3分の1が鎮火した。

天気予報によれば、13日から15日にかけて、パリセーズ火災とイートン火災の現場付近では風が強まり、消火活動が難航しそうだ。新たに発生した火災も急速に拡大する可能性がある。

当局によれば、さらなる強風が予想され、多くの小規模な火災が鎮火していることから、消防隊員や資材は危険度の高い地域に派遣されている。5200人あまりの消防士がパリセーズ火災に派遣された。ドローン(無人機)で損傷していた消防航空機は14日にも飛行が再開される見通し。

国防総省の報道官によれば、米軍機は週末、1万6000ガロンを超える消火剤を山火事に投下した。カリフォルニア州の州兵1800人超が支援活動を行っている。

ロサンゼルス郡の保安官によれば、避難指示の対象となっているのは9万2000人あまりで、これまでの人数よりも減少した。避難指示が出ている地域は、火が消えても依然として危険な状況だという。ロサンゼルス市警は、安全上の懸念から、住民を自宅まで送り届けることを中止した。

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