バイデン氏次男の捜査担当特別検察官、最終報告書で大統領を批判
(CNN) バイデン大統領の次男ハンター氏の捜査を6年にわたり担当していた司法省の特別検察官は13日に公表した最終報告書で大統領を批判した。ハンター氏をめぐっては銃の不正な購入や所持と、脱税に関する量刑の言い渡しが予定されているなか、バイデン氏が先月、無条件の恩赦を与えていた。
デービッド・ワイス特別検察官は280ページに及ぶ報告書の中でバイデン大統領について、長年にわたる捜査は不当で政治によって損なわれているという「根拠のない誤った」非難をしたとして厳しく批判した。バイデン氏はハンター氏に恩赦を与えた際、ハンター氏は「選択的」で「不当」な訴追と「誤審」の被害者だと述べていた。
ワイス氏は、他の大統領も家族を恩赦したことはあるが、その際に虚偽の申し立てのみに基づいて司法省の公職者を中傷した人物はいないと述べたうえで、ハンター氏に対する訴追は選択的ではなく、正義の平等な適用を体現したものだと反論している。
ワイス氏はまた、ハンター氏の脱税訴訟を担当した連邦判事の言葉を引用し、バイデン氏が「歴史を書き換えている」と非難した。
CNNは今月、バイデン氏がUSAトゥデー紙とのインタビューで恩赦を正当化するために行った虚偽で不正確な主張について報じた。ハンター氏の銃の不正所持などをめぐる裁判に関するバイデン氏の主張の一部は、裁判での証拠や証言と矛盾していた。
大統領の恩赦により、ハンター氏は2014年から24年12月までに犯した可能性のある連邦犯罪に起因する訴追から保護された。
ワイス氏は、トランプ氏によって指名されたデラウェア州連邦検事だった18年からハンター氏の捜査を担当していた。