米旅客機衝突事故発生の空港 ヘリとのニアミス、以前から複数の報告
航空機追跡サイト「フライトレーダー24」の広報担当者は「その空域には位置と高度で定義されたヘリのルートがあり、ヘリは定期的にそのルートを運航している」と述べた。
ボウマン氏によると、バージニア州のフォートベルボアを拠点とする第12航空大隊のパイロットは、軍当局者を国防総省に送迎したり、議員をキャンプデービッドに送り届けたりするなど、さまざまな任務で頻繁にポトマック川沿いを飛行したり、空港を通過したりしているという。
離陸するアメリカン・イーグルの航空機=30日、米レーガン・ナショナル空港/Emergency response units
FAAの地図によると、今回墜落した陸軍のヘリはポトマック川上空で定められた航路をたどっていたようだったが、衝突直前にわずかに西へとずれた。地図には「パイロットの要請または航空管制の指示により、すべてのルートは変更される場合がある」とある。
また、FAAの地図によると、このルートを飛行するヘリは、衝突が発生したエリアでは高度約60メートル以下にとどまる必要がある。陸軍のヘリは、その高度を守って飛行していた。
数年前にレーガン空港で働いていた元航空管制官は、CNNに対し、高度制限によりヘリは通常、航空機から離れているため、管制官はあまり注意を払わないことがあると語った。
この人物が管制塔で勤務していたころは、「一般的には、これらのヘリから連絡があり、空域を通過する予定であると知らされるというやり方だった」という。「ヘリには約60メートル以下にとどまるように指示し、実際に注意を払うことはあまりなかった」