鳥インフル新系統の「D1.1」、乳牛から初の検出 米ネバダ州

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鳥類から畜牛への鳥インフルエンザ感染の2例目が確認された/Nick Oxford/Bloomberg/Getty Images

鳥類から畜牛への鳥インフルエンザ感染の2例目が確認された/Nick Oxford/Bloomberg/Getty Images

(CNN) 米ネバダ州農務局は、州内の酪農場で6群から高病原性鳥インフルエンザウイルス「H5N1」の新系統「D1.1」の陽性反応が出たと発表した。D1.1は人に感染して重症化した症例が確認されている。

新系統のD1.1は、米国内の酪農場で感染が拡大している「B3.13」とは遺伝子型が異なる。D1.1はこれまで、鳥類および感染した鳥類と接触した人からしか検出されていなかった。

鳥類から畜牛への鳥インフルエンザ感染が確認されたのはこれで2例目。専門家は、国の感染対策の転機になると指摘する。

人がD1.1に感染して重症化した症例は2例確認されている。カナダのブリティッシュコロンビア州では昨秋、10代の患者が一時的に重体となって入院し、その後回復した。米ルイジアナ州では高齢の患者が1月に感染して死亡した。ワシントン州では感染した鶏を殺処分した農場で複数の従業員がD1.1陽性となった。症状は軽度とされている。

ネバダ州農務局によると、D1.1が乳牛から検出されたのは今回が初めてだった。

感染が確認された酪農場からは州保健局に従業員らの接触情報が提供され、従業員の経過観察が続けられているが、乳牛の感染に関連して人が陽性になった症例はこれまでのところ確認されていないという。

D1.1に感染した乳牛の臨床症状はB3.13と変わらず、食欲の減退や乳量の減少などの症状が表れるが、ほとんどは獣医師の治療を受けて回復する。

ネバダ州の乳牛の感染は、米農務省が全米の大規模農場を対象に実施している牛乳の検査で1月31日に検出された。

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