トランプ米政権の進める「政府効率化」、共和党議員からも懸念の声
連邦政府機関の閉鎖回避に向けた「つなぎ予算」の期限が3月に迫っているが、歳出予算を決めた議員はこれを、政権による予算削減を実行させつつ資金提供を継続したいプログラムを主張するための重要な機会ととらえている。
共和党のマリオ・ディアスバラート下院議員(フロリダ州選出)はUSAIDを監督する下院小委員会の議長を務めている。ディアスバラート議員は、議会には依然として重要な役割があると指摘。財政に関する権限があり、その権限を熱心に守ると語った。
共和党のザック・ナン下院議員(アイオワ州選出)は選挙区の複数の連邦機関職員から話を聞いており、そうした人たちの代わりにホワイトハウスや関連機関と連絡を取っている。
ナン議員はトランプ政権との協議をめぐり、「連邦政府の官僚組織の頭痛の種は主に首都圏にあることは明確だ。アイオワ州にいる人々のほとんどは、我々の地域社会に奉仕している最前線の労働者だ」と述べた。
共和党議員の一部はこうした問題に正面から取り組んでおり、週内にも連邦政府職員の組合の代表と非公開での会談を行う。
共和党のピート・セッションズ下院議員(テキサス州選出)は、マスク氏の「政府効率化省(DOGE)」の取り組みを支援し、実施されている削減について幅広く支持する党員集会を共同で主導している。それでも、11日に会合が予定されている連邦政府職員には「もっと違うやり方があったかもしれない」と伝えるつもりだと語った。