トランプ米政権の進める「政府効率化」、共和党議員からも懸念の声
ワシントン(CNN) トランプ米政権下で起業家のイーロン・マスク氏が進める「政府効率化」に向けた連邦政府機関の労働力の削減の取り組みについて、共和党議員はトランプ氏やマスク氏と歩調を合わせると公言している。だが、水面下では、共和党議員の一部が、連邦議会から「財布のひも」を奪おうとする動きに懸念を強めつつある。
共和党議員のもとには、心配した有権者や、選挙で選ばれた議員からの答えを求める連邦機関職員から多くの問い合わせが寄せられている。
共和党のドン・ベーコン下院議員(ネブラスカ州選出)は連邦政府に対して監査を行うという考えは支持している。だが、トランプ政権に対し、国際開発局(USAID)への資金提供を一つ一つ実施し、国家安全保障の利益にかなうプログラムを維持するよう求めている。
「全てを奪うのではなく、選択的に目を向けよう」(ベーコン議員)
ベーコン議員は消費者金融保護局(CFPB)の閉鎖も支持しているが、トランプ氏が最終的に議会から権力を奪い去ることはできないと主張する。
ベーコン議員は「議会が計画に追いつくか、大統領の計画を修正する必要がある。法律は法律だ。我々は法に従わなければならない。もし方向を変えなければならないなら、憲法に従って実施しよう」と述べた。