トランプ氏、ウクライナのNATO加盟は「非現実的」
(CNN) ピート・ヘグセス米国防長官がウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟は現実的ではないと発言したことをめぐり、トランプ米大統領は12日、この意見に同意すると述べた。
トランプ氏は「私は、(ウクライナが)NATOに加盟するのは現実的ではないと思う。私個人は新しい国防長官が素晴らしいと知っている。ピートは今日、NATO加盟はありそうにないし非現実的だと思うと発言した。おそらくそれは本当だと思う」と述べ、ロシアはプーチン大統領が就任するよりも前から、ウクライナのNATO加盟を認めるつもりはないと長年にわたり言い続けてきており、自身もそれで構わないと述べた。
トランプ氏のこの発言の直前に、ヘグセス氏はウクライナとロシアの戦争は「終わらなければならない」とし、ウクライナのNATO加盟は非現実的だと述べていた。ヘグセス氏はまた、トランプ政権は自国の国境の安全確保と中国との戦争抑止に関心を移しており、今後欧州とウクライナの安全保障を優先することはないとの考えも示した。
ヘグセス氏はベルギー首都ブリュッセルのNATO本部で開かれたウクライナの防衛に関する会合で「米国は、ウクライナのNATO加盟が交渉による解決の現実的な結果だとは考えていない」と述べた。さらに、ウクライナに提供されるあらゆる安全保障は「有能な欧州および非欧州の軍隊が支援する必要がある」と付け加えた。