米保健福祉省長官にワクチン懐疑派のケネディ氏、上院が承認

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上院公聴会で証言するロバート・ケネディ・ジュニア氏=1月30日/Nathan Howard/Reuters

上院公聴会で証言するロバート・ケネディ・ジュニア氏=1月30日/Nathan Howard/Reuters

ワシントン(CNN) 米上院は13日、ロバート・ケネディ・ジュニア氏を保健福祉省(HHS)長官に充てる人事を賛成多数で承認した。ケネディ氏のワクチンや公衆衛生に関する見解に厳しい意見があり、採決が注目されていた。

賛成52、反対48で、おおむね党派に沿った結果となった。民主党議員に加えて、共和党の重鎮マコネル議員も反対に回った。マコネル氏は幼少期にポリオを患った経験から、ワクチンを推進することが望ましいとして、ワクチン懐疑派として知られるケネディ氏は同省長官に最適な人物ではないとした。

今回の人事案の採決は、トランプ大統領の同党上院の多数派への影響力の大きさを浮き彫りにしている。ケネディ氏のほか、ヘグセス国防長官やギャバード国家情報長官も資質を疑問視されたが、いずれの人事案も承認された。

マコネル氏はギャバード氏とヘグセス氏の人事案でも反対し、共和党員の間で最も多く反対票を投じた。マコネル氏はここ数年、トランプ氏と同氏のスローガン「MAGA(米国を再び偉大に)」に賛同する議員らとぎくしゃくした関係にある。

ケネディ氏は今後、保健福祉省長官として食品医薬品局(FDA)、国立衛生研究所(NIH)、メディケア(高齢者向けの医療保険)やメディケイド(低所得者向け公共医療保険)、疾病対策センター(CDC)などを監督する。

同氏は上院での公聴会でワクチンに反対していることを否定し、「安全性を重視している」「医療においてワクチンは重要な役割を果たしている」などと述べた。

ケネディ氏は米国で最も著名な反ワクチン活動家の1人。実際には安全であるワクチンについて誤解を招くような主張を長年展開してきた。

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