米大学で抗議デモに参加の学生、国土安全保障省が身元特定 パレスチナ人学生逮捕に続き
レビット報道官は「マフムード・カリルはこの国に来て我が国有数の名門大学で学ぶという特権を与えられながら、その機会、その特権を利用してテロリストに味方した」と主張している。
裁判所の書面によると、カリルさんは逮捕の前夜、コロンビア大学のカトリーナ・アームストロング暫定学長に送ったメールの中で、自分に「テロの脅威」という虚偽のレッテルが貼られて強制送還される恐れがあると訴え、法的支援などの保護に協力してほしいと求めていた。
カリルさんの妻(米国籍の保持者、妊娠8カ月)は11日に声明を発表し、「米国の移民当局が私の魂を引き裂いた。彼らは夫に手錠をかけ、覆面パトカーに押し込んだ」と訴えた。「私は2人の初めての子どもを迎えるために子ども部屋を整えたりベビー服を洗ったりする代わりに、アパートの部屋に座り、マフムードが留置施設から私に電話をかけるチャンスをいつ与えられるだろうと考えている」
レビット報道官は11日の記者会見で、政権は移民国籍法に基づきカリルさんを勾留する方針に傾いていると述べ、マルコ・ルビオ国務長官には「米合衆国の外交政策と国家安全保障上の利益に敵対する人物のグリーンカードやビザを取り消す権限がある」と強調した。
カリルさんの逮捕に対して全米で抗議デモが相次いでおり、ニューヨークで10日と11日に行われたデモには数百人が集まった。
11日にはニューヨーク市内の道路がデモ隊に封鎖され、ニューヨーク市警が少なくとも13人を逮捕した。