米NYハドソン川で旅客用ヘリコプターが墜落、子ども3人含む6人死亡
米ハドソン川でのヘリコプター墜落、事故の瞬間
(CNN) 米ニューヨークのハドソン川で10日、旅客用ヘリコプターが墜落し、子ども3人を含む6人が死亡した。ニューヨーク市のアダムス市長が明らかにした。
乗っていたのはパイロット1人と、スペインから旅行で訪れていた家族5人だという。
ニューヨーク市警は午後3時17分に墜落があったと報告した。
フライト追跡サイト「フライトレーダー24」は追跡データに基づき、この機体がベル206Lー4ロングレンジャーIVだと報じた。連邦航空局(FAA)の記録によると、機体は2004年に建造され、29年まで有効な耐空証明を16年に取得していた。
CNNとフライトレーダー24の分析によると、ヘリコプターは約16分間飛行した後、水面に墜落した。
飛行経路を見ると、機体はマンハッタン南部から離陸し、自由の女神像付近を旋回した後、ハドソン川を遡上(そじょう)。高度約300メートルでジョージ・ワシントン橋に到達した。その後、南に方向転換し、最終的にニュージャージー州付近の水面に突っ込んだ。
ハドソン川沿いの経路は人気の遊覧ルートとなっている。
現場の様々な気象情報によると、ヘリコプターが墜落した当時の天候は曇り。風速は約4.5~6.7メートル、最大で約11メートルの突風が吹いていた。
地上の視界は約16キロと良好だったが、午後から夕方にかけて小雨をもたらすような低気圧が接近していたため、曇り空が続いていた。
FAAは、国家運輸安全委員会(NTSB)と共同で状況を調査していることを確認した。NTSBが調査を主導しており、最新情報を随時発表する予定としている。