金第1書記は09年に結婚、妻は23歳 韓国情報機関
(CNN) 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の妻は李雪主(リ・ソルジュ)という23歳の女性で、2009年に結婚していたことが分かったと、韓国の議員が26日に明らかにした。
北朝鮮の国営メディアは数週間前から公の場で金第1書記に寄り添う若い女性を映し出すようになり、「謎の女性」として臆測が広がっていた。25日になって国営メディアが氏名を報道し、この女性を「夫人」と呼ぶようになった。
韓国の情報機関、国家情報院の非公開会合に出席した民主統合党の議員によると、李さんは平壌の金星第2中学校を卒業後、中国に留学して声楽を学んだ。韓国で05年に開かれたアジア陸上選手権には、北朝鮮のチアリーディングチームの一員として参加していたという。
一部報道では、2人の間に3歳の子どもがいるとの情報も伝えられたが、当局では確認していないという。
金第1書記に同行する女性は、11年の金正日総書記の葬儀の際に初めて公の場に姿を見せた。韓国メディアの間ではこの女性をめぐり、人気歌手の玄松月(ヒョン・ソンウォル)さんだとする説など、複数の説が交錯していた。
これまで北朝鮮では最高指導者の妻や交際相手は謎に包まれていることが多かった。しかし延世大学のチェ・ジョンクン准教授は、金正恩第1書記について「メディアに対する姿勢が父親とは大きく異なる」と指摘する。
4月のロケット打ち上げを「失敗」と認めたのをはじめ、国家事業について情報を開示してきたこれまでの姿勢をみれば、妻の身元を明かしたことも驚くには当たらないと同氏は解説する。