イスラエル首相、爆弾の図に「レッドライン」で力説 イラン核開発問題
(CNN) イスラエルのネタニヤフ首相は27日、国連総会で演説し、イランの核兵器開発を阻止するために、「レッドライン(越えてはならない一線)」を明確に示す必要があると力説した。
ネタニヤフ首相は球体の爆弾を描いた図を取り出し、「イランが兵器製造に必要な核濃縮の第2段階を完了する前に」レッドラインを示す必要があるとして、図の導火線の下に赤い線を引いて見せた。
さらに「問題は、イランが核兵器を手にするかどうかではない。我々がどの時点でイランによる核兵器の入手を食い止められるかだ」と訴えた。
これに対してイランのアフマディネジャド大統領はCNNの番組で、イスラエルの脅しや核開発計画の中止を求めるオバマ米大統領の要求にイランが影響されることはないと強調した。
27日の国連総会ではパレスチナ自治政府のアッバス議長も演説し、引き続き国連への正式加盟を求めていく考えを表明。一方で、パレスチナの地位を現在の「オブザーバー機構」から、1段階格上げとなる「オブザーバー国家」として承認するよう、加盟国と協議していることを明らかにした。