シリア犠牲者の遺体に「拷問の跡」、アサド政権が関与か
やはりシエラレオネ国際戦犯法廷で検察官を務めたデスモンド・ダ・シルバ氏は、「この証拠により、人道に対する犯罪があったことを一切の疑念なく裏付けられる」と強調した。
ただ、シリアは国際刑事裁判所(ICC)の締約国ではないことから、関係者を裁くためには国連安全保障理事会からの付託が必要になる。しかしアサド政権を支持しているロシアが決議に賛成する公算は小さい。
だがもし将来的にシリアが起訴されることがあれば、この報告書が証拠として提出されるのは確実だ。
ダ・シルバ氏によれば、報告書はカタール政府が雇った英国の法律事務所から依頼されてまとめたという。CNNもカタール政府当局者からこの法律事務所と報告書を紹介され、関係者への取材はカタールの首都ドーハで行った。