副操縦士の携帯電話、電源が入っていた? 不明マレーシア機
航空安全対策の専門家らによれば、操縦士は搭乗時に携帯電話の電源を切ることになっている。操縦室内では決して電源を入れないというのが、各航空会社に共通のルールとされる。
マレーシア機の捜索チームは当初、乗客らが機内から電話をかけた形跡がないかどうかを徹底的に調べたが、記録は何も見つかっていなかった。
機体の墜落現場とされるインド洋南部では14日、米海軍の無人潜水機「ブルーフィン21」が初めて投入された。搭載されていたブラックボックスの発信装置はすでに電池が切れたとの判断により、海上での音波探知から水中の捜索作業に移った。
潜水機が海底に到達し、周囲をスキャンして戻ってくるまでの所要時間は1回につき約20時間。1度の潜水で捜索できる面積は約40平方キロメートルだ。捜索範囲全体の海底をスキャンするには2カ月ほどかかる可能性がある。
一方、オーストラリア当局者らによると、同国海軍の艦船が13日夜、先週ブラックボックスからとみられる信号を探知した場所から約5.5キロ風下で油膜を発見。約2リットルを回収し、航空機に由来する油かどうかなどを詳しく調べている。検査結果は数日後に判明する見通しだ。