ウクライナ東部3州で世論調査、ロシア編入希望は4割未満
(CNN) このほど実施された住民投票の結果を受けてウクライナ東部のドネツク州などでロシアへの編入を目指す動きが活発するなか、ドネツク州を含む東部3州でロシアへの編入を望む人の割合は4割を下回っていることが13日までに分かった。CNNが調査会社コムレスに依頼した調査で明らかになった。
調査結果によると、ドネツク、ルガンスクにハリコフを加えた東部3州の住民のうち、ロシアの傘下に入ることを望む人は37%、欧州連合(EU)と組むべきだとする人は14%、どちらとも組まない方がいいと答えた人は49%に上った。
ウクライナ全体では、帰属意識の対象として欧州を挙げた回答が56%を占め、ロシアとする回答は19%、どちらにも帰属意識を持たないとの答えが22%だった。
ドネツク州では先ごろ行われた住民投票の結果を受け、親ロシア派が樹立を宣言した「ドネツク人民共和国」の指導者を名乗る人物が同州の独立とロシアへの編入が承認されたと宣言している。
今回の調査は、7~11日にウクライナ人1000人を対象にロシア語とウクライナ語での電話聞き取り調査として実施された。