民兵組織が議会襲撃、2人死亡 リビア首都
リビア・トリポリ(CNN) リビアの首都トリポリで18日、制憲議会の建物が武装勢力に襲撃された、直後に首都全域にも激しい戦闘が拡大した。リビア保健省によると、この戦闘で少なくとも2人が死亡、66人が負傷したという。
リビア国営LANA通信によると、制憲議会が襲撃された時、議員らはその日の会議を終え、すでに議会を後にしていたという。武装勢力は議会に通じる道を封鎖し、議員らの事務所への立ち入りを阻止した。
この襲撃には、西部の都市ジンタンからの複数の有力民兵組織が関与した。トリポリを拠点とする民兵組織は「権力を濫用(らんよう)する政治家から国を守ってほしいという国民の要請に応じただけだ」との声明を出した。
リビアのマルガニ法相は18日の襲撃に対し、「政府は、政治的表現の手段としての武力の行使を非難し、リビア国民が保有する武器の使用の即時停止を求める」と述べた。
16日には東部ベンガジで元軍将官のハフタル氏が率いる民兵部隊による攻撃が行われ、保健省によれば、75人が死亡し、141人が負傷した。マルガニ法相は、18日にトリポリで発生した一連の戦闘と、先週のベンガジの暴動とを結びつける証拠は今のところないとしている。